3月は、沖縄に行ったのだった。
戦争に関する記録や展示を、見られるうちに見ておこうと思った。
コザなど、もう少し時間をかけて回って、フォークソングなどを聴きたかったのだけれど、4泊5日は、沖縄を回るには短すぎた。
大きな戦争が起こる可能性は、少しずつだけれど高まっているように私は感じていて、どうしたらいいのだろうと毎日思う。わたしは人を殺したくもないし、大切な人たちが死んでしまうのも嫌だなあと。いや、大切じゃない人たちも含めて、人がたくさん死んでしまうことは悲しいことだ。

沖縄には、入ることのできるガマ(自然にできた当時の避難壕)がたくさんある。ひめゆり学徒隊をはじめとして、ガマについては戦禍での悲惨な記録がたくさん残っている。
沖縄から帰ってきてから、ガマの入り口で感じた空気が、私のまわりにまだ、まとわりついている感じがする。
たぶんそういう感覚は、少なからず、一緒に沖縄に行った3人のあいだに共有されていて、帰ってきてから早々に東京でもう一度集まって、フォーク(Blowin' in the wind)を歌ったのだった。
フォークが、反戦歌であって平和を希求する音楽であったように、自分のやっている学問でも芸術でも、そういうことを長期的にはやっていけたらいいなあと思う。
いや、思うのだけれど、とくに何をするわけでもなく、ただただ目の前の課題に忙殺されているだけの日々を最近は過ごしている。
今年度は何かやりたいと思っています。
